リテラル¶
リテラルとは、Pythonのプログラムに直接記述された値です。以下の種類があります。
組み込み定数
True:真を表すbool型の値です。整数に変換すると1になります。
False:偽を表すbool型の値です。整数に変換すると0になります。
None:存在しないことを表すNoneType型の値です。
その他の組み込み定数については、組み込み定数を参照ください。
文字列リテラル
シングルクォーテーションまたはダブルクォーテーションで囲みます。改行を直接含めたいときは、三重引用符を使います。詳しくは、文字列を参照ください。
数値リテラル
整数や浮動小数点数などの数字を記述できます。詳しくは、数値リテラルを参照ください。
その他
組み込み定数の比較¶
組み込み定数を比較するときの方法について補足します。真や偽については、論理演算も参考にしてください。
真との比較 − オブジェクトが真かどうかを調べる場合は、オブジェクトをそのまま評価します。たとえば、
x
を評価したいとき、if x:
のように記述します。if x is True:
やif x == True:
とすることは基本的にありません。オブジェクト
x
がNumpyの多次元配列の場合、if x:
とは記述できません。全て真か調べる場合は、if x.all():
のように記述します。いずれか真か調べる場合は、if x.any():
のように記述します。
偽との比較 − オブジェクトが偽かどうかを調べる場合は、オブジェクトに
not
をつけます。たとえば、x
を評価したいとき、if not x:
のように記述します。if x is False:
やif x == False:
とすることは基本的にありません。オブジェクト
x
がNumpyの多次元配列の場合、if not x:
とは記述できません。全て偽か調べる場合は、if not x.any():
のように記述します。いずれか偽か調べる場合は、if not x.all():
のように記述します。
Noneとの比較 − オブジェクトがNoneかどうかを調べる場合は、
x == None
とせずにx is None
とします。理由は「Noneの判定に==ではなくisを使う理由。同値性と同一性を解説します - PyQブログ」を参考にしてください。