NumPyのユニバーサル関数以外の主な関数¶
ユニバーサル関数以外の主な関数
主なユニバーサル関数については、主なユニバーサル関数を参照ください。
名前 |
意味 |
---|---|
dot |
ベクトルの内積(行列の場合は積) |
eye |
単位行列 |
linalg.det |
行列式 |
linalg.eig |
固有値の配列と固有ベクトルの配列 |
linalg.inv |
逆行列 |
linalg.matrix_rank |
行列のランク(階数) |
linalg.norm |
行列ノルム(ベクトルの場合は長さ) |
linalg.solve |
連立一次方程式を解きます |
matmul |
行列の積(演算子 @ と同じ)(ベクトルの場合は内積) |
full |
要素が全て同じ値の行列 |
T |
転置行列(プロパティ) |
transpose |
転置行列 |
zeros |
零行列 |
下表の関数は、axisオプションで計算する範囲を指定できます(一部除きます)。
名前 |
意味 |
---|---|
all |
全てTrueか |
allclose |
全て近いか |
amax |
max と同じ |
amin |
min と同じ |
any |
いずれかTrueか |
argmax |
最大値をとるインデックス(nanがあればnanを選択) |
argmin |
最小値をとるインデックス(nanがあればnanを選択) |
argpartition |
指定順位で分割時のインデックス(nanがあれば最後) |
argsort |
ソートしたときのインデックス(nanがあれば最後) |
argwhere |
whereを転置したもの |
corrcoef |
相関係数を要素に持つ行列 |
cumprod |
累積積(nanが出てきたらnanに) |
cumproduct |
cumprod と同じ |
cumsum |
累積和(nanが出てきたらnanに) |
intersect1d |
積集合(交わり、共通部分) |
max |
最大(nanがあればnanを選択) |
mean |
平均(nanがあればnan) |
median |
中央値(nanがあればnan) |
min |
最小(nanがあればnanを選択) |
nanargmax |
最大値をとるインデックス(nan以外を選択) |
nanargmin |
最小値をとるインデックス(nan以外を選択) |
nancumprod |
累積積(nanは1扱い) |
nancumsum |
累積和(nanは0扱い) |
nanmax |
最大(nan以外を選択 ※) |
nanmean |
平均(nanを除く) |
nanmedian |
中央値(nanを除く) |
nanmin |
最小(nan以外を選択 ※) |
nanpercentile |
パーセンタイル(nanを除く) |
nanprod |
積(nanを除く) |
nanstd |
標準偏差(nanを除く) |
nansum |
和(nanを除く) |
nanvar |
分散(nanを除く) |
nan_to_num |
nanを0に置換え |
nonzero |
次元ごとの「非ゼロ要素のインデックスの配列」のタプル |
partition |
指定順位で分割(nanがあれば最後) |
percentile |
パーセンタイル(nanがあればnan) |
prod |
積(nanがあればnan) |
setdiff1d |
差集合(第1引数に含まれていて第2引数に含まれない) |
setxor1d |
対称差(片方にしか含まれない) |
sort |
ソート(nanがあれば最後) |
std |
標準偏差(nanがあればnan) |
sum |
和(nanがあればnan) |
union1d |
和集合 |
unique |
ユニーク集合 |
var |
分散(nanがあればnan) |
where |
次元ごとの「要素が条件合致するインデックスの配列」のタプル(または、条件を満たす方を選択) |
※ 全て nan の時は、nan を返します。
補足¶
all
やmax
のように、いくつかの関数では、numpy.関数名
と多次元配列.関数名
の2通りの方法が用意されています。
たとえば、numpy.all(多次元配列)
は、多次元配列.all()
と書くこともできます。
全ての関数ができるわけではありません。 よく使われる関数が、多次元配列のメソッドでも使えるようになっています。
基本的に同じ機能ですが、
sort
やpartition
のように異なることもあります。numpy.関数名
: 新しい多次元配列を作成多次元配列.関数名
: 元の多次元配列を変更
多次元配列.関数名
は、多次元配列(numpy.ndarray)からしか呼べませんが、numpy.関数名
はリストなどを引数に取ることもできます。numpy.関数名
しか用意されていない関数がいくつかあります。どちらも使える場合はどちらを使っても大丈夫ですが、コンテンツに合わせるとわかりやすいでしょう。
さらに詳しくは、Routinesを参照ください。